こどもながらの葛藤
- 2022.12.20
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私が小学生低学年の頃、学校が終わった後姉と一緒に遊びに行きました。公園でひとしきり遊び、この日はいつもより少し早めに切り上げて帰ることにしました。しかし家に帰ってみるとドアに鍵がかかっています。いつもは母親が自宅にいたので気にしたこともなかったのですが、この日は母もまだ帰らないだろうと思っていたのか、出かけたまま帰ってきておりませんでした。
幼い私と姉はパニックです。色々窓を確かめて入れる場所はないか確認しましたが、全部鍵がかかっておりどうしても家には戻れなさそうでした。すると姉が突然何かを思い付いたように、私なら開けられる!と言い出しました。テレビでピッキングをしていたのを見たことがある、針金があれば何とかできるかもしれない、と自信たっぷりです。私もすっかり信じ込んで、よしやろう!とたまたま持っていたクリップを針金状に伸ばして姉に手渡しました。
そこからは姉が適当に鍵穴にクリップを突っ込んでひたすらにガチャガチャとテレビの見様見真似でクリップを回していました。当時幼い私は、お姉ちゃんこんなことできてカッコイイ!くらいに、必ず開くと信じて期待しながら見守っていました。しかし結果はダメでした。幼い子供二人でどんなにピッキングを頑張っても、鍵の仕組みも分からなければノウハウも全く分かりません。そうこうしているうちに、針金が折れてしまいチャレンジできなくなってしまいました。ここで止めればよかったのですが、諦めきれなかった私達は庭の木の枝を突っ込んで再チャレンジし始めました。しかしそのせいで鍵穴に木屑が沢山詰まってしまい、やっとこさ母親が帰って来た頃に、鍵を入れてもドアは開かなくなってしまいました。
その後は母が業者に連絡したりとてんやわんやでした。何とか入れて安堵したのも束の間、こっぴどく怒られました。
今でも実家に帰ると、当時私達が壊した鍵がそのまま残っています。もう二度と使えることはありません。
自分にもし子どもができた時は、こんなことにならないように帰宅の連絡と鍵の管理の徹底、出来ればカードキーにしたいなと肝に銘じました。
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