非エリート達が結集

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“私が就職した会社は有名大学出身者が多く、就職してからも大学の先輩が同じ大学の後輩を面倒見るため、三流大学出身の私は色々な場面で肩身の狭い思いをしていました。
後輩の営業成績が悪いと、翌年からは母校の採用枠が減らされるため、先輩の営業成績を後輩に回すことは良くあるのですが、大学の先輩がいない私はいつも営業成績は最下位。
所属している部署の中で「コイツは使えない」と評価されてしまった私は、転職しようとも考えるのですが、母校の後輩から就職できたことを羨ましがられていると、簡単には会社を辞められない。
使えないと評価をされた私は一線から外され、他の社員のサポートをする係に。サポートをするのは本来高卒で入社した人が担当、しかし、上司から使えないと評価をされたのですから文句は言えません。サポートをする私に任されたのは資料室の入室管理、誰が何時に入室したか、何時に退室をしたかを記録、資料室には部外者には見せられない極秘資料が保管してあり、資料室の鍵は絶対に失くせない。
ここでヘマをしたら営業の一線に戻れないと思い、ベルトにチェーンを付け、そこに資料室の鍵を付けておけば失くすことはない。
入室管理自体は難しいことではないのですが、ヘマが許されない私は連日のプレッシャーからストレスを抱えてしまい、ストレス発散のために仕事終わりに違う部署のAさんと居酒屋へ行くことに。
会社のセキュリティを出たところで、Aさんが「今日はジャラジャラないの?」、ジャラジャラとはベルトに付けている資料室の鍵、私は「鍵なら、ここに・・・、あれ?」、先ほどトイレに行った時には間違いなくベルトに資料室の鍵が付いているのは確認した、けれど鍵を失くしてしまいました。
私は会社に戻り探したのですが鍵は見付からない、これで営業の第一線に戻れないと思っていると、違う部署で働くAさんが「守衛室に行ってみよう」。守衛室で社内を監視できるようになっており、守衛さんにお願いし私の行動を録画映像で見てもらうと、鍵を落とした瞬間が映っていました。
鍵を落としたことに全く気付かない私、映像は更に続き、私の後に廊下を歩いていたのが同じ部署で働くBさん、Bさんは私が落とした鍵を拾いトイレに入って行ったため、私はそのトイレに捨てられていないか見に行ったのですが、鍵を見付けることは出来ませんでした。
Bさんは私と違いエリート、鍵を落としたのは私に非があるため、どうしようか悩んでいると、非エリートのAさんが「鍵屋さんに来てもらうしかない」、しかし、会社に部外者が入るのは面倒な手続きがいる、すると守衛さんが「俺に任せろ」と言ってくれ、鍵屋さんに会社に来てもらい資料室の合鍵を作ることが出来ました。
鍵を拾い何処かに処分をしたBさんは、合鍵を指摘してきたのですが、守衛室にはBさんの仕業である証拠があることを言うと、私は上司から怒られずに済み、後に営業の一線に戻ることも出来ました。”