雪の日の出来事

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8年ほど前の出来事です。その頃住んでいたところは比較的南のほうで1年を通して温かい気候の場所です。ですがある年の冬、冷え込みが厳しく雪が降り普段ならそんなに積もることはないのですが、その時10センチほどは積もったかと思います。雪国地方に住んでいる方たちにとっては10センチくらいの雪なんてことないかと思いますが、私たちからすれば滅多にないことで、街でも車が渋滞したり立ち往生したりしていました。また、私が当時住んでいた家の周りの道はとても狭く、対向車がやって来たら離合することもできないほどの道です。それで日中はまだ雪もそこまで積もっておらず、除雪車も走っており何とか車を運転して仕事に行ったのですが、仕事を終えて帰ってくる頃には雪が更に積持っていたので、あの狭い道を通り家まで入っていくにのは危険だと思い、家から少し離れた空き地に車を停め、歩いて家に帰宅することにしました。その後家に帰り着き翌朝また出掛けようとした時、なんと車の鍵がないことに気づきました。どうやら昨日歩いて帰宅する途中に落としてしまったようです。普段なら落としてもキーホルダーを付けているので気づいたと思いますが、雪が積もっていたこともあり、車の鍵を落としても雪が音を吸収してしまって気づかなかったのでしょう。 その後自宅から車を停めた空き地までの間数十メートルを雪をほうきでかき分けながら鍵を探すことにしました。幸い鍵は数十分ほど後で見つかりました。 雪が10センチほどだったからよかったものの、もしこれが豪雪地帯で何メートルかあるところだったらもう諦めていたと思います。